電気土木工事とはどのような内容？利用シーンや必要性について徹底解説
電気土木工事では、どのような工事ができるのかご存じでしょうか。電気工事には大型の設備を設置するものや、配線を地中に埋めるような工事があり、基礎工事などの土木工事も必要な作業が多々あります。これらを一貫して行うのが電気土木工事です。この記事では、電気土木工事の必要性や、どのようなことができるのかを紹介します。
電気土木工事とはどのような内容？
電気土木工事とは、土木工事の性質をもった電気工事のことです。電気工事をするうえで、電線を支持する柱・腕木類の設置や、地中埋設用の管を通すなど土木工事的な作業も必要になります。また、受電、変電するような大型装置には、設置に当たり基礎工事も必要です。
土木や建築業界では、基本的に専門ごとに仕事を分担しますが、電気土木工事では電気工事と平行して、土木工事の部分も一貫して行います。
土木工事とは
土木工事とは、建設工事において建物以外の基礎や外構、配管部分などの工事のことです。地面を削り、ならし、利用しやすいよう土地を成型するような工事があります。また、建物の土台を作る基礎工事や、排水工事や舗装なども土木工事として扱われます。
電気工事とは
電気工事とは発電所や、変電所と電気の利用者をつなげるための工事です。具体的には発電装置、送配電装置、構内電気設備等を設置します。電気工事には仮設電柱のための穴を掘ったり、セメントで補修したりと、電気とは直接かかわりのなさそうな作業も多々あります。
電気土木工事の必要性
電気土木工事のメリットは、電気工事と土木工事をまとめてひとつの会社に依頼できることです。電気土木工事としてひとつの会社に依頼できれば、業者とやりとりする手間と手数料を省けます。最近では電気工事において配線を地中に埋める方法が増えており、電気土木工事で設置可能です。エネルギー需要が高まっている中、電気土木工事の必要性は益々増えていくでしょう。
電気土木工事でできること
電気工事では、屋内外の照明の工事や、電気設備の新設・立て替えなど電気工事と土木工事をセットで行う場面が多々あります。そのような場面で電気土木工事が活用されています。電気土木工事では、電気設備の基礎工事や配線の埋設工事が代表的です。詳しく紹介していきます。
設備の基礎工事
規模の大きな施設では、電気の使用量が多くなります。その場合キュービクル（受変電設備）という、電気設備を設置することが有効です。キュービクルは高圧で供給された電気を低く変圧し、電気を使えるようにします。キュービクルの設置には基礎工事が必要で、電気土木工事では基礎工事をも一貫して行います。
ケーブルの地中埋設工事
電気のケーブルを地中に埋設する工事も、電気土木工事で可能です。身近なところでは、住宅で門扉などの電灯に電気を通すためにもケーブルの地中埋設が用いられます。さらに市街の無電柱化がすすみ、電線を地下に通す工事なども行われています。ケーブルを地中埋設するメリットは以下の通りです。
- 見た目が美しくなる
- 感電するリスクが低くなる
- 台風や地震などの災害に強い
屋外の道路照明
屋外の道路照明を新設、立て替える場合にも電気土木工事で対応できます。電気の配管・配線に加え、堀削・建柱・舗装などの土木工事を電気土木工事で一貫して行うと効率的です。
電気土木工事に必要な資格
電気土木工事のための資格はありません。しかし各種資格を取得することで、さまざまな作業に携われます。電気工事に関するものと土木工事に関するものを、それぞれみていきましょう。
電気工事で必要な資格
- 電気工事士
- 電気施工管理技士・監理技術者（電気）
- 電気主任技術者
電気工事は一歩間違えると命にかかわる事故につながります。電気工事を行うには知識と技術が必要で、電気工事士など一定の資格を取得しなければいけません。電気施工管理技士の資格を取得することで、現場において施工管理上の技術責任者としても認められます。
電気土木工事で有利な資格
- 土木施工管理技士
- 技術士（土木）
- 建設機械施工技士
電気土木工事をするうえで、もっていると有利な資格は上記の通りです。土木工事業では、建設業許可を受けた事業所は「専任の技術者」を営業所ごとに配置しなければいけません。土木施工管理技士の資格を取得することで、専任の技術者と認められ作業できる範囲が増えます。
また、基礎工事などでは車両系の建設機械を使用するシーンもあります。建設機械施工管理技士の資格をもっていると、資格の種別ごとに機械の操作が可能です。
まとめ
電気土木工事には、電気工事と土木工事両方の側面をもっていることがわかりました。電気工事と土木工事、別々で手配する必要がなく手間を省けます。電気工事が必要な場合は、電気土木工事会社もあわせて比較してみてください。
「株式会社東葉テクノ」では、オフィスビル・商業施設・学校などの電気工事を手がけています。設備の基礎工事や地下配線など、電気土木工事の対応も可能です。電気土木工事をお考えの方はぜひお問い合わせください。
主な作業内容
設備の基礎から、ケーブル地中埋設工事などの電気土木工事を承っております。土木工事業者の視点ではなく、将来を考えて電気工事士の視点で電路として長く維持できるように施工します。