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受変電設備工事とは?安全・安定稼働のためのメンテナンスの基礎知識を紹介

受変電設備工事、具体的にどんなものかご存知ですか?受変電設備とは、電力会社から供給される高圧電力を低圧に変換してビル内に配電する設備のことです。受変電設備はビルのライフラインであり、安全かつ効率的に電力を利用するためには欠かせません。

本記事では、受変電設備工事をご検討中の方に向けて、受変電設備工事の必要性と種類について解説します。また、工事の流れや手続き、注意点などもご紹介します。業者に相談する前に、ぜひ最後までご一読ください。

受変電設備工事とは

受変電設備とは、電力会社から供給される高圧電力をビル内で使用する低圧電力に変換する設備のことです。受変電設備には、キュービクル、トランス、変圧器などの機器が含まれます。

受変電設備工事とは、これらの機器を新しく設置したり、既存のものを改修したり、増設したりする工事のことです。受変電設備工事は、ビルの電気供給の安定性や効率性を高めるために重要な工事です。

受変電設備工事の必要性・重要性について

ビルの電気設備の中でも、受変電設備は最も重要な部分です。受変電設備が正常に機能しないと、ビル内の照明や空調、エレベーターなどの機器が停止してしまい、ビルの運営に大きな支障をきたします。そのため、定期的な受変電設備のメンテナンスや工事はビルオーナーにとって必要不可欠です。具体的なメンテナンス理由を3つ見ていきましょう。

受変電設備の劣化による事故リスク

受変電設備は長年にわたって使用されると、劣化や老朽化が進みます。劣化した受変電設備は、発熱や火花、ショートなどのトラブルを引き起こす可能性があります。これらのトラブルは、火災や感電、停電などの重大な事故につながる危険性があるでしょう。また、劣化した受変電設備は、電力の品質や安定性を低下させることもあります。

受変電設備の劣化は、気づかないうちに進行している場合が多いでしょう。そのため、定期的な点検やメンテナンスを行うことが重要です。

電力需要の増加による容量不足

ビルの運営において、電力需要は常に変動します。とくに、新しい機器やシステムを導入したり、テナントの業種や規模が変わったりすると、電力需要は大きく増加する可能性があります。しかし、受変電設備は一定の容量で設計されているため、電力需要が容量を超えると、過負荷や過電流などの問題が発生するでしょう。

これらの問題は、受変電設備の故障や損傷だけでなく、ビル内の機器やシステムにも影響をおよぼします。また、容量不足は、電力会社からのペナルティ料金や契約更新時の条件変更などの経済的な負担も伴うでしょう。そのため、電力需要の増加に対応するためには、受変電設備の増設や改良を行うことが必要です。

新規テナントの入居に備えての増設

ビルオーナーの目標は、ビルの稼働率を高めることです。そのためには、新規テナントの獲得や既存テナントの満足度を高めることが重要です。

しかし、受変電設備が不十分だったために、新規テナントの入居に対応できなかったり、既存テナントのニーズに応えられなかったりすることがあります。そのため、受変電設備を見直し、増設や改良を行うことが必要です。

受変電設備工事の種類

受変電設備工事の種類は、主に以下の3つに分けられます。

  • 新設工事
  • 改修工事
  • 増設工事

受変電設備の機器としては、キュービクル、トランス、変圧器などがあります。キュービクルは、開閉器や断路器などの機器を金属製の箱に収納したもので、コンパクトで安全な受変電設備です。トランスは、電圧を変換する機器で、高圧から低圧に降圧するものや、逆に低圧から高圧に昇圧するものがあります。変圧器は、電圧を変換するだけでなく、電流や周波数も変換する機能を持つ機器です。

ビルオーナーのための受変電設備工事の流れ・手続き

この章では、受変電設備工事の流れと手続きについて解説します。受変電設備工事は、大きく以下の4つのステップに分けられます。

 

  • STEP.01
    見積もり依頼

    まず、受変電設備工事を行う予定の施設の情報や工事の目的、希望する設備の容量や種類などを電気工事業者に伝え、見積もりを依頼します。見積もり書を確認し、必要に応じて電気工事業者と相談しながら、工事の契約を締結します。

  • STEP.02
    工事計画の届け出

    次に、受変電設備工事の工事計画を所轄の産業保安監督部に届け出します。工事計画の届け出
    は、電気事業法に基づいて行われるもので、電気の安全や公共の利益を確保するために必要な手続きです。工事計画の届け出は、電気工事業者が代行して行うことができます。工事計画の届け出を行った後、産業保安監督部からとくに変更の指示が出ることもあります。す

  • STEP.03
    工事の実施

    工事に着手したら電気工事業者は、工事計画に沿って受変電設備の設置や更新、増設、改修などの工事を実施します。工事の実施には、電気工事士や電気主任技術者などの有資格者が必要です。

  • STEP.04
    工事の完了

    受変電設備工事は、電気事業法や電気設備技術基準などの法令や規則に従って行われるもので、電気工事業者とビルオーナーの密な連携が必要です。受変電設備工事を行う際は、信頼できる電気工事業者に相談し、適切な工事を行ってもらうことが大切です。

まとめ

受変電設備工事について、その必要性や重要性、種類や費用、流れと手続き、注意点などを詳しく解説しました。受変電設備工事は、ビルや工場などの大型施設で使用する電気を安全かつ効率的に供給するための設備を、設置・更新・増設・改修する工事です。

受変電設備工事は、電気事故の防止や省エネのために定期的に行う必要があります。また、施設の規模や用途に応じて、受変電設備の種類や容量を選択することも重要です。受変電設備工事を行う際は、信頼できる電気工事業者に相談し、適切な工事を行ってもらうことが大切でしょう。

「株式会社東葉テクノ」は、受変電設備工事をはじめとする電気設備工事のプロフェッショナルです。お客様のニーズに合わせた最適な受変電設備の設計・施工・メンテナンスを提供します。受変電設備工事のご相談やお見積もりは、お気軽にお問い合わせください。

 

ビルメンテナンス会社様へ

受電設備内への害虫の侵入やサビ・ホコリなどは絶縁不良につながるおそれがあり、
トランスオイルの劣化は絶縁不良を招き、施設の停電へとつながるおそれもあります。

定期的な清掃、サビ取り・塗装を行うとともに、機器のメンテナンスを行うことで、受変電設備を長く安全にお使いいただくことができます。

受変電設備工事-主な作業内容

主な作業内容

  • 受変電設備(キュービクル)の更新、及び内部機器の更新、メンテナンス
  • 分電盤・制御盤の更新