エアコンは設置する場所で効率がよくなることもある！エアコンの設置を解説

現在の日本では、エアコンのない生活はたいへん厳しい暮らしになります。とくに夏場は、エアコンがない室内では、熱中症を発症させるほどの暑さです。また冬場にエアコンが効率よく働く室内では、こたつで丸くなることもなく、快適に動き回れます。

今回はそのように便利なエアコンの設置について、注意点など解説します。

そもそもエアコンとは

壁のうえの部分に設置されたエアコンから暖かい風や、ひんやり感じる風が吹き出すことはわかっています。しかし日常生活で気にかけることは、それほどありません。ここではエアコンが、どのようにして冷房運転や暖房運転を行っているか紹介します。

エアコンは室内機と室外機がセットになっていて、このふたつの部分が配管でつながっています。そして配管の中には「冷媒ガス」が充填されているのです。その冷媒ガスが気体や液体に変化しながら、空気中の熱を運ぶ役割も担っているのです。

冷房時のメカニズム

最初にエアコンの冷房機能について説明します。エアコンの室外機側で低温の液体になった冷媒ガスは、室内機へ移動し熱交換器を冷やします。室内機が取り込んだ部屋の空気は、熱交換器で熱だけが冷媒ガスに移り室外機へ運ばれるのです。熱を奪われ温度が下がった空気は部屋に戻されます。そうして冷たい風が噴き出るのです。

一方室外機に移動した冷媒ガスは熱を排出できるよう、室外機の圧縮機でいっそう高圧・高温な気体になり、室外機の熱交換器を経由して外部へ放出されます。この空気の移動は、熱が多い部分から熱が少ない方へ移動する原理が使われています。

暖房のメカニズム

暖房時は室外機の熱交換器が、外の空気から熱を集めます。集約された熱は、圧縮機で高温・高圧な気体となった冷媒ガスで室内機へ運ばれて、室内機の熱交換器を温めるのです。温められた熱交換器からエアコンのファンにより、温風が部屋に放出されるのです。

一方で部屋の冷たい空気は冷媒ガスにより、室外機に送られて外部へ放出されます。このようにエアコンの基本的な仕組みは、冷媒ガスによって空気中の熱を移動させて温度調節を実行し、室内を温めたり冷ましたりしています。

なお、クーラーは冷房機能だけを備えた機器です。エアコンは冷暖房両方の機能を備えた装置で、クーラーとエアコンは異なる機種といえます。現在でも冷房機能のみの「ポータブルクーラー」や「スポットクーラー」は、工事現場などで人気です。

エアコンは設置工事が必要

一般的にエアコンは室内機と室外機を設置してから稼働します。またエアコンの室内機は部屋の高い場所に設置します。室外機はベランダやテラスなど、低い場所に設置することが多いようです。このようなエアコンを取り付けるための、基本的な工事を「据付工事」といいます。

エアコンは購入する際に、標準工事費が含まれているケースも多くみられます。ただし、エアコンの本体機器だけを購入する場合もあり、その際は自分で設置しない限り、別途据付工事の費用が発生するのです。

エアコンをスムーズに設置するための条件

エアコンを設置する際に、必要となる3つの条件があります。場合によっては、少し手がかかる工事も必要となるでしょう。しかし以下の3つの条件をクリアしておけば、エアコンの設置がスムーズにいきます。

室内機と室外機を設置できる場所の確保

エアコンの室内機、室外機ともに小さなものではありません。その両者を設置できるスペースが必要です。まずエアコンの室内機と室外機を置くスペースも、確保しなければいけません。基本的にエアコンの室内機はエアコン専用のコンセントと、配管穴がある周辺に設置します。室外機は屋外設置が基本です。

一般的に室外機は地面に置かれることが多いものの、設置する場所によっては壁に取り付けることもあり、屋根に置くこともあります。その場合は落下や転倒がないように、しっかりと設置してもらいましょう。

エアコン専用のコンセント

エアコンは通常のコンセントではなく、エアコン専用のコンセントを使用します。そのため、エアコン用のコンセントがない場合は、コンセントの設置が必要です。専用コンセントがなければ、エアコンの取り付けもできないのです。通常のコンセントでエアコンを稼働させると、発火などの危険性があり、おすすめできません。

エアコン配管の穴

エアコンは室内機と室外機が配管で接続されます。そのため、配管を通す内径が70mm程度の穴が空いていなければいけません。仮に穴が空いていないのであれば、穴あけ作業が必要になります。壁の穴あけは、内部に配線や柱や鉄骨が入っている場合もあり、DIYで穴空けすることは避けましょう。かならず専門業者に依頼しましょう。

まとめ