電気設備安全点検訪問を無視してもいいの？その疑問について解説

生活を営む上でなくてはならない電気は、現代にはかかせないライフラインですが、使用していると故障をもとに事故や火災につながる可能性がでてきます。突然電気が使用できなくなったら困りますし、そのような状況を回避して安心して電気を利用して頂けるように電気設備安全点検があります。

しかし、訪問点検に対し、不安や疑問を感じ拒否されるケースがあります。そこで、点検訪問の概要と安心して受けられる確認ポイントを説明していきます。参考にしてみてください。

電気設備安全点検の内容

点検は電気が安全に使用できるかの確認となります。作業は問題がなければ10分程度で完了します。その流れと内容を見ていきましょう。

電気設備点検のお知らせ

ご自宅にはがきで、電気設備安全点検訪問日のお知らせが届きます。調査日時や調査員について記されていますのでご確認ください。日程の都合が合わない場合は、記載されている連絡先へ問い合わせましょう。

問診

電気について、お客様から気になることや困りごとがないか確認し、その上で安全に電気を利用できるアドバイスをさせていただきます。

屋外点検

引込口配線、屋外配線にトラブルがないか確認を行い、電力メーターの漏洩電力がないか電流の測定を行います。また、屋外電気機器の設備状況の確認を行います。

屋内調査

分電盤の設備状況とブレーカーの破損、端子部の異常箇所の有無および端子のゆるみがないか確認していきます。次いで漏電がないか測定器を使用し確認を行います。停電が必要となる場合は事前に了承を得て実施します。そのほか、ブレーカー以外に点検希望があれば実施します。

点検結果のお知らせ

点検により不具合が見つかった場合は、そのまま使用したら起こりうる事象と改修方法について説明します。質問事項や気になる点がございましたら、お気軽に調査員にお尋ねください。

安心して点検を受けるポイント

点検訪問を受けて安心して電気を使いたいけど、窃盗や詐欺の被害、架空請求されるといったトラブルが発生しており、知らない人を家に入れたくない場合もあります。そこで、詐欺や被害にあわないよう安心して点検を受ける確認ポイントを説明します。

不審な電話

電話により設備の点検や診断、勧誘を行うことはありません。電話内容のみで診断請求することもありません。勧誘手口として、電気代が安くなるからとか、架空の工事代金の請求、電気代の請求などが挙げられます。

電話で調査日の都合を調整するために連絡する場合があると思いますが、その際は調査員の氏名と連絡先を確認してください。

電気設備安全点検は無料です

点検に関する費用を請求することは一切ありません。電気の定期調査は全て無料で実施されています。まずは調査が無料なのか、こちらから聞くのも一つの手段です。それが確認できるまで家の中に入れないようにしましょう。

また、点検の際は検針表をもとに電気代を集金することもありません。不審に思われた場合は、最寄りの電気協会事業所か「株式会社東葉テクノ」まで連絡をください。

服装のチェックポイント

点検に来る調査員は、電力会社から電気保安協会が委託を受けるケースがほとんどです。訪問の際に訪問目的と会社名、氏名を名乗り説明があるか、電気保安協会の従業員証と保安協会名の入った腕章の携帯、会社の社員証の携帯を確認しましょう。

書類へ安易にサインをしない

電気設備の清掃や電気設備の交換と偽り、書類にサインをさせ高額請求するケースが発生しています。電気設備の清掃で費用を請求することはありません。また、不具合が生じ改修作業や交換が必要な場合は見積もりが先となります。当日の点検で契約書や注文申込書の書類にサインをしないようにしましょう。

このようなケースは断るか、断り切れない場合は保留とし電気保安事業所、または株式会社東葉テクノまでご連絡ください。

どうしても調査員が不審に感じた場合

訪問の際、調査員が怪しく感じ不安なときは、居留守を装うという手段もあります。その場合はお知らせの紙が届きますので、そこに記載されている連絡先を調べてから電話番号に連絡し、予定を相談して決めましょう。

どうしても嫌な場合はハッキリ断る

家を建てたばかりで漏電の心配はないとか、どうしても家の中に入られたくない場合はハッキリ断りましょう。任意なので強制ではありません。しかし、年数が経過している場合や電気使用で心配な箇所があれば、電気事業所に相談の上、定期安全点検を受けることをおすすめします。

まとめ