4年に一度の電気設備点検！修理箇所を見つけて安心に暮らす方法を解説

日ごろ当たり前のように使っているせいで、電気設備の故障まではあまり考えることがありません。しかし、気づかないだけで配線などが破損している可能性は、どのご家庭にもあります。それをチェックしてもらえるのが、4年に一度の電気設備点検です。電気設備点検を実施していれば、しばらく電気のことを心配することなく、安心して生活できます。

今回は4年に一回の電気設備点検の内容と、設備不良が発見された場合にすぐに修理をしなければならない理由についてお伝えします。

電気設備点検は4年に一度で十分なのか

家の安全を守るために、4年ごとの電気設備点検で十分なのかと考える方がいるかも知れません。4年とされる理由とマンションなどの集合住宅向けに行われる、それ以外の点検についてご紹介します。

一般家庭

戸建てでもマンションでも、一般家庭の場合は家の電気設備点検は4年に一度です。この4年に一度という頻度は、国によって定められているものです。そのため経済産業省の登録調査機関の調査員が、各家庭を訪問して電気設備を点検します。点検をパスしたのであれば、4年間は問題なく電気を使えるでしょう。

ただし使用環境によっては、設備の劣化が早めに進むこともあります。望ましくない使い方をしている場合は、4年に一度の定期点検を待たずに、早めに点検を依頼するといいでしょう。

マンション全体の点検

マンションのような大型建築物の場合は、建物全体に対して月次点検と年次点検が行われます。これらの点検も、電気事業法という国の法令によって定められています。これにより、マンションの経営者または管理会社は毎月1回と、年に1回の電気設備の点検を行わなければいけません。

月次点検では過剰な電圧や電力がかかっていないか、配線に破損がないかなどがチェックされます。年次点検で行われるのは絶縁放電測定や温度測定など、より詳細な調査です。これらの点検と報告は、電気の知識のない人にはできないため、資格をもった専門の業者に依頼されるのが一般的です。

4年に一度の電気設備点検で不良が見つかったら

点検で電気設備の不良が見つかることもあります。不良が見つかった場合の対策についてお伝えします。

見つかる可能性のある電気不良

よくある電気設備不良は漏電です。家のなかで漏電が起きた場合なら、家族のどなたかが気づくかも知れません。しかし普段あまり使わない、敷地内の倉庫や離れ屋などで漏電が起きていても、誰にもわからないことがあります。

漏電の原因はさまざまです。経年劣化でケーブルが破損して漏電を起こすこともありますし、電気とは関係のない内装工事を行ったときに、釘などでケーブルが傷つけられて漏電が起こることもあります。あるいは家のなかで、内部の破損したコンセントが見つかることもあります。容量の大きな電気機器を使用したり、接触不良のプラグを使ったりしたことで、コンセントの内部が故障したからです。

電気不良を放置するとどうなるか

電気不良をそのままにしておくと、その箇所から発火する可能性が高くなります。誰にも気づかれないと、そのまま電気火災を起こすかも知れません。火災が起きないとしても電気不良から停電となれば、電気が使えなくなります。

そういった場合に、何が起こったのか確認しようとしてケーブルに触れると、感電する可能性もあります。調査員の役目は電気不良を発見した場合、ご家庭に報告することです。危険な事態を招かないように、報告に従って、すぐに不良箇所を修理しましょう。

修理できるのは電気工事士だけ

電気設備や配線の修理は、一般の人にはできません。こうした修理をするには、電気工事士という国家資格が必要です。電気工事士は電気の配線、備品や機器の取り付けのできる専門的知識をもった人たちのことです。

電気工事士ならコンセントのような小さな設備の修理から分電盤の取り付け、電力会社から送られてくる変圧器の設置まで安全に行えます。家の電気設備の修理を依頼するなら、経験豊かな電気工事士のいる電気工事業者を探すといいでしょう。

まとめ