2024年08月05日

電気設備工事の仕事内容とは?スキルや求められる資格について解説

電気設備工事の仕事内容とは?スキルや求められる資格について解説

「電気設備工事って何をする仕事?普通の電気工事とは違うの?」と疑問に思っている方もいらっしゃるでしょう。電気設備工事は広い意味では電気工事に含まれますが、電気工事の中でも、電気を使用するための「設備に関わる工事」に限定されます。

この記事では、電気設備工事について、仕事内容や種類、必要な資格などを解説していきます。また、電気設備工事で求められる能力についても紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

電気設備工事とは?|電気工事との違い

電気設備工事とは、建物内で電気を使えるように電力会社から送電された電気を建物の内部に引き込み、配電設備を整備するのが中心となる仕事です。また、ほかにも電話やインターネット回線、インターフォンといった生活に重要な通信設備の設置、増設の工事も行います。

電気工事とは、業務を行う範囲において違いがあります。電気工事が電気設備の配線工事や、電気を通すための設計までの業務であるのに対して、電気設備工事は、電気を使用するための設備に関する工事です。

電気設備工事の仕事内容

電気設備工事は「設備」に関わる工事だということを解説しました。この項では、電気設備工事の具体的な仕事内容を確認していきましょう。電気設備工事の仕事内容は、業務内容によって主に以下の6つに分類できます。

受変電設備工事
電線から電気を取り込んで、建物で使えるように低圧の電力に電気を変換する設備の工事。

動力設備工事
照明設備の工事とコンセント設備工事、空調機器やモーター、ポンプ、エレベーターなどの動力源としての電動設備工事。

電灯・コンセント設備工事
電灯分電盤から照明器具、コンセントまでの配線と器具類の設置工事。照明の位置や、コンセントの数、位置について発注者へのヒアリングをしながら計画を立てる。

弱電設備工事
48V以下の弱い電圧で、通信用に使われる設備の工事。電話やインターフォン設備など。

LAN配線設備工事
インターネットなどにつなぐため、建物内にLANケーブルを引き込んで配線する工事。

防災設備工事
火災報知器や警報機、非常放送設備、誘導灯などを設置する工事。

電気設備工事は、一般住宅のほか、大型商業施設や店舗にいたるまで、電気設備を使用する建物には必要となるため、生活に欠かせない重要な仕事です。また、電気設備工事は、電気を建物の中へ引き込むため、建設工事と同時に行っていくことが必要になります。したがって「電気工事士」の資格をもっていないと施工ができません。

次の項で、電気設備工事を行うために必要な資格について解説していきます。

電気設備工事に必要な資格

電気設備の工事において、取得しておきたい資格は数多くあります。業務を行うのに必要な「国家資格」と、必須というわけではありませんが工事を安全に行うため、取得しておきたい資格です。以下、電気設備工事に関わる資格の種類を見ていきましょう。

電気設備工事に必要な国家資格

第二種電気工事士
電圧が600ボルト以下(一般住宅や小規模店舗など)の電気工事に必須の資格。

第一種電気工事士
制限もなく、ほとんどを対象として工事ができる。

2級電気工事施工管理技士
電気工事の施工管理を行うための資格。
一般建設業の事業所に配置が義務付けられている。
1年以上の実務経験が必要。

1級電気工事施工管理技士
電気工事の施工管理を行うための資格。
特定建設業の営業所ごとに配置が義務付けられている。
3年以上の実務経験が必要。

認定電気工事従事者
電圧600V以下で使用する自家用電気工作物(最大電力500kW未満の需要設備)についての工事。

特殊電気工事資格者
ネオン工事や非常用発電装置などの特殊な電気工事に必要な資格
すべての資格を取得する必要はありませんが、多くの資格があったほうが請け負える業務の数が増えます。

安全面で取得しておいたほうがよい資格

電気設備工事において必須という資格ではありませんが、工事を安全に行うため必要とされる資格を紹介します。

電気取扱者
労働者の安全面を確認する資格。低圧電気取扱者と、高圧・特別高圧電気取扱者がある。

職長・安全衛生責任者
作業員の教育、工具類の点検、安全面の確保などの業務を現場で行う資格。

高所作業車運転者
作業床の高さが10メートル以上になる高所作業車の運転をするための資格。

車両系建設機械運転者
3トン以上のパワーショベルなどを運転できる資格。電線管を地中に埋める工事などで活躍できる。

安全面においても役立つ資格をとっておくと、スキルアップとともに仕事に幅がでます。

電気設備工事で求められる能力

電気設備工事には、電気の知識が最低限必要です。電気系の学科を卒業、もしくは紹介してきたような電気工事関連の資格を取得することが求められます。仕事内容は電気設備の工事・管理・点検であるため、丁寧に仕事を進められる人やものづくりが得意な人に向いています。

また、実際の仕事では、設計者や発注者、電気機器メーカーなど、さまざまな関係者と打ち合わせ・調整をする機会が多いので、コミュニケーション能力も必要となってきます。電気について詳しくない相手と打ち合わせの場合もあるので、わかりやすく説明する力も必要です。

まとめ

電気設備工事は、電気を使用するための「設備」に関する工事です。電気設備を使用する建物には必要となる工事のため、なくてはならない重要な工事です。この記事では、電気設備工事について、仕事内容や種類、必要な資格などを解説しました。

千葉県千葉市にある「株式会社東葉テクノ」は、電気設備工事を主体に公共施設や民間施設の建設に携わってきました。品質・環境・コストなど、お客様にご満足いただける設計・施工を心掛けております。アフターサービスも万全に、お客様のさまざまなニーズに対応できるよう、技術やサービスの向上に努めています。ぜひお気軽にご相談ください。