2024年03月20日

法律で義務付けられている電気設備安全点検とは?業務内容をご紹介

法律で義務付けられている電気設備安全点検とは?業務内容をご紹介

電気設備安全点検は、電気事業法で義務付けられており、4年に1回行われます。法律で義務付けられているため、大事な調査であることは理解できます。ただ、どのような内容なのかは不安に思う人は少なくありません。

今回の記事では、法律で義務付けられている電気設備安全点検の内容や、点検で見つかった電気設備の不具合についてお伝えします。

電気設備安全点検を義務付けている電気事業法とは

電気設備安全点検は、電気事業法により義務付けられています。電気設備安全点検を義務付けている電気事業法とはどのようなことを定めた法律か、目的は何であるか説明します。

電気事業法による規制

電気設備安全点検を義務化している電気事業法は、以下のことを規制しています。

  • 電気事業運営の適正化、合理化
  • 電気工作物の工事・維持・運用

示されている電気工作物は、以下の設備を総称しています。

  • 電気を供給する発電所、変電所、送配電線路
  • 工場、オフィスビル、住宅といった受電設備や屋内配線

電気事業法の目的

電気事業法の目的は以下の内容です。

  • 電気を多くの人や地域に行き渡らせる
  • 電気の安全を確保する

こうした目的を達成するために、電気設備安全点検を義務付けていると考えられます。定期的に電気設備安全点検を行えば、多くの人たちが電気を安全に便利に使えるでしょう。

義務付けられている電気設備安全点検の内容

電気事業法で義務付けられている電気設備安全点検とは、どのような内容でしょうか。電気設備安全点検の大まかな内容をお伝えします。

お伝えするのは、以下の内容です。

  • 事前訪問と問診
  • 屋外と屋内の点検
  • 結果報告

いくら義務付けられているといっても、電気設備安全点検と称して、見知らぬ調査員が家の中に入るので、不安になります。そのような場合は、どのような内容の調査なのかあらかじめ知っておけば安心です。

事前訪問と問診

電気設備安全点検は、調査員による事前訪問と問診が行われます。事前訪問の際、調査の説明、希望の調査日の調整をします。訪問した日に電気設備安全点検を行うことも可能です。仮に、利用者が訪問日に不在だった場合は、調査のチラシを投函しておくので、調査員の訪問がわかるでしょう。

仮に次の訪問日でも利用者が不在であれば、屋外で点検や測定を行い、点検結果をポストなどに投函します。 利用者の希望があれば、屋内の点検も行います。電気設備安全点検は、法律で定められた義務なので、留守の場合でも行わなければいけません。利用者が在宅の場合は、問診をします。電気設備の異常の確認、電気に関する疑問や困ったトラブルについて尋ねます。

屋外と屋内の点検

電気設備安全点検は、屋外と屋内の点検があります。屋外の場合は配線の状況などを確認し、漏電の有無をチェックします。行われる作業は、屋外配線における漏えい電流の測定です。

屋内の場合は、以下をチェックします。

  • 分電盤の状態
  • ブレーカーの破損、加熱、接続のゆるみなどがないか
  • 電気器具の状況を見ることもある

漏電の有無をチェックするために、一時的な停電になることもあります。

結果報告

一連の点検が終わったら、利用者に結果報告をします。もしも、何かしらのトラブルがあれば、地域の電気店などに依頼して早めに修理してもらいましょう。利用者には電気安全パンフレットを渡し、どのようなところに不具合があったか、トラブルになる可能性があるか調査員がきちんと説明します。

義務付けられている電気設備安全点検で見つかった不具合の例

上記で説明したように、法律で義務付けられている電気設備安全点検は4年に1回行われ、不具合が見つかることも多いものです。具体的にどのようなトラブルが見つかったか説明します。

分電盤の不具合

分電盤の不具合が見つかることも考えられます。通常、分電盤を目にすることはないので、不具合に気づかずに過ごしていることが多いものです。4年に一度の点検で不具合が見つかれば、場合によっては電気工事会社などに依頼して修理の相談をしましょう。

事例として、分電盤のネジがゆるんでいる、接続部が加熱のために変色した、ネズミが入ったなどのトラブルがありました。

電気コードのトラブル

電気コードのトラブルも多いものです。紹介する事例は、いずれもトラブルともいえないほどの日常生活でやりがちなことです。例をあげると、電気コードの上に椅子が置いてある、電気コードが絨毯の下に配置されている、たこ足配線の付け過ぎなどがあります。これらは日常茶飯事の現象です。

しかし、何かのきっかけで大きなトラブルに発展する可能性は否めません。調査員はこうしたことに関しても注意喚起を行います。

排水ポンプの漏電

屋外で電気設備安全点検を行った際に、排水ポンプの漏電があらわになる場合もあります。漏れ電流測定で異常な値をキャッチし、屋内の分電盤で絶縁低測定をし、漏電回路を発見しました。漏電箇所は屋外のコンセント回路だったのです。

発見した調査員は利用者に漏電について説明したので、利用者は即座に業者に依頼し、無事に漏電を改修できました。

まとめ

電気設備安全点検は電気事業法により、4年に1回の点検を義務付けられています。目的はより安全に電気を使うためです。調査員による屋内外の調査で、万が一漏電などのトラブルを発見したら、速やかに業者に依頼して改修してもらいましょう。

千葉県千葉市に位置する「株式会社東葉テクノ」では、法人のお客様や個人のお客様の電気工事として、電気設備工事や電気外構工事を行っています。万が一、電気設備安全点検で修理すべき点が見つかったら、ご相談ください。また、エアコンやアンテナの設置、修理、メンテナンスも行います。お困りのことがあれば、どのようなことでもお電話やFAXでご相談頂ければ幸いです。