2024年04月15日

電気設備工事と電気工事の違いとは?具体的な工事の内容を徹底解説

電気設備工事と電気工事の違いとは?具体的な工事の内容を徹底解説

オフィスビル、商業施設、マンションや駅などの新設や改修工事で行われる電気設備工事。電気工事となにが違うの?と疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、電気設備工事と電気工事の違い、具体的な工事の内容や工事に必要な資格などを紹介していきます。

電気設備工事と電気工事の違いとは

公共施設や工場、マンションなどを新設、保持する上で欠かせないのが電気設備工事です。電気設備工事は電気設備を使えるようにするための工事で、電気工事の専門的な分野のひとつです。電気設備工事と電気工事について詳しく解説します。

電気設備工事とは

電気を供給するための設備は「電気工作物」と呼ばれ、次の3つにわけられます。

  • 一般電気工作物:一般住宅や小規模な店舗用など供給電圧が低圧の設備
  • 事業用電気工作物:一般電気工作物にあてはまらない設備
  • 自家用電気工作物:事業用電気工作物のうち電気事業に用いる以外の設備

これらの設備を施工するのが、電気設備工事です。

電気工事とは

電気を利用者が使えるようにする工事のことです。発電所や変電所から電柱までの作業を行う「外線工事」。建物に届いた電気をコンセントなどにより使えるようにする工事が「内線工事」です。

また、「仮設工事」という建設中の建物などで一時的に電気が使えるようにする工事もあります。電気を供給するための電気設備工事は、電気工事でも一部の専門的な工事のことを指します。

電気設備工事にはどのような種類がある?

電気工事の一部である電気設備工事ですが、電気設備には電気を分配するものや、電灯・コンセントなど身近なものまでさまざまです。具体的にはどのような種類の工事があるのでしょうか。

受変電・配電設備

受変電・配電設備は、工場やビルなどの施設に用いられています。一般の住宅などでは電柱から、使える電圧に変電された電気を受け取ります。

一方、電気を多く使う施設では高電圧の電気を受け取り、受変電・配電設備を通して電圧を変更し、使用する箇所へ供給されるのです。受変電・配電設備では次の手順で電気が供給されます。

  • 電力会社から配電された電気を受け取り、電気の量・質を管理する
  • 高圧の電気を使用できる電圧にする
  • 使用する場所・設備に電気を配る

幹線・分岐回路設備

「幹線」とは、分電盤や制御盤までの電気がとおる道のことです。受電装置からの電気は、幹線をとおり分電盤へ流れます。さらに各分電盤から、電気を実際に使用する箇所へ送電する設備が「分岐回路」です。電気を多く使う大型施設では欠かせない工事です。

電灯・コンセント設備

分電盤から電灯、コンセントへの配線や器具類の設置を行うのが、電灯・コンセント設備工事です。電灯やコンセントについて、どこに・どれだけ・どのようなもの(明るさなど)を配置するかを計画し、承諾を得て施工します。また、省エネルギーで需要が高いLEDに電灯を変更する工事なども行います。

電気設備の交換

電気設備は、設置して終わりではありません。利用する方が安全に使い続けられるよう、安全管理や交換も重要な項目のひとつです。電気設備にはそれぞれ耐用年数があります。古い電気設備を新しいものに交換します。電気設備工事を依頼する際はアフターサービスの内容も確認しましょう。

電気設備工事には資格が必要?

電気設備工事を行う上で資格は必要です。電気工事を行う電気工事士、電気設備を監督する電気主任技術者など、資格の種類によって扱える電気設備や電圧の種類が異なります。どのようなものがあるのか紹介していきます。

電気工事施工管理技士

施工管理とは、施工作業そのものではなく、工程・品質・安全性などについて工事全体を管理することです。電気工事施工管理技士の資格をもっていれば、電気工事の施工管理をするにあたっての技術力が、一定以上あることが認められます。受験するには学歴や実務経験、資格などの条件があります。

電気工事士

扱える電気工作物の区分によって、第一種電気工事士と、第二種電気工事士にわけられます。第一種電気工事士は一般電気工作物と、自家用電気工作物のうち500Kw未満の電気を使用するための設備について工事が可能です。第二種電気工事士は、一般電気工作物の工事ができます。

電気主任技術者

保安監督者として選任される対象になるのが、電気主任技術者の資格です。電気設備を設置する事業者は、電気設備の工事・保守・運用についての保安監督を選任することが義務づけられています。電気主任技術者の資格は、扱える電圧の範囲で第一種から第三種まであります。

まとめ

電気設備工事は電気工事の一部で、建物を新たに建てる場合や、電気を快適に使う上で必要な工事であることがわかりました。間違えると命の危険や事故につながることから、工事に携わるには資格が必要です。電気設備工事を依頼する場合は、これまでの施工実績などを確認し、安心して依頼できる会社を見つけることが重要です。

「株式会社東葉テクノ」では、公共施設や民間施設をはじめ、オフィスビル、学校や住宅などの電気設備工事に携わってきました。法人、個人問わず電気工事を承ります。電気設備工事を検討される方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。